令和2年10月21日(水曜) 10時00分~12時00分
徳島県教育会館 5階 小ホール
※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。
⇒ 事業者より、「元々P5まではエレクションノーズでの施工を予定していたが、P5とP6間が最も浅いため、なるべく浚渫を行わない架設桁での施工方法を検討している。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「最新の深浅測量結果を基に浚渫を計画しているが、気候の影響によって計画していた量よりも増減する結果となっている。今後も台風や出水の影響によって計画から増減する可能性をご理解いただきたい。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「約3か月である。」との説明があった。
⇒ これに対して委員から、「約3か月の間、第1、2ヤードで養生し、順次、動かしていくということか。」との質問があった。
⇒ 事業者より、「使用する3か月前には必ず造り終えることを徹底している。使用前まで養生シートを貼っている。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「データ上には出て折らず、必要な強度以上は確保されている。」との説明があった。
⇒ これに対し委員から、「温度によるひび割れは大丈夫か。」との質問があった。
⇒ 事業者より、「現在までの結果では、温度ひび割れは生じていない。」との説明があった。
※本項目について、以下の意見を踏まえて、今後も環境モニタリング調査を進めていくことで了承された。
※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。
⇒ 事業者より、「一つ目の意見(個体数・湿重量による評価)については、前回の検討会資料には説明資料に掲載していたが、地形調査の説明が多い都合上、参考資料に送る形とした。個体数・湿重量の評価については、出水により大きく減少した年もあるが、目立った変化ではないと考えている。もう一度データを見直し、次回の検討会で報告させていただければと思う。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「二つ目の意見(ギボシムシ、シャミセンガイ、紐形動物門の同定)について、標本を残している平成30年度分については種の同定を含めて再精査することは可能である。過去の標本があるかどうか、再精査するかどうかについては、委員に相談しながら進めてさせていただきたい。同定の精度については調査会社が努力したうえで、委員に説明・相談しながら進めていきたい。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「三つ目の意見(シギ・チドリ類のデータ整理)について、鳥類調査の報告は前回の検討会に比べてスリムな資料としている。時間の都合上、シギ・チドリ類の種数・個体数は参考資料のP52、P53に送らせていただいた。データを見ると特異的な種の増減は見られず、種数も工事前、工事中と大きな変化がなく推移していると考えている。次回の検討会の際には、もう少し詳しく説明させていただく。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「土量については把握していないが、通水幅で見ると50m程度であった。通水箇所を現場で確認していると約1か月程度で再接続した。漁業者の浚渫によって、工事と連動して大きな影響があったとは考えにいくい。目的について、聞き得ている情報によると上流側はスジアオアノリの養殖場となっており、干潟と右岸が接続したことにより閉塞して泥が溜まって不作になったと聞いている。一度通水させることで、スジアオノリの生育が良くなるのではないかという意図があったと漁業者からは伺っている。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「区分の書き換えは最新の地形測量のデータを基に更新している。3つの区分は大きくは動かないが、区分の面積や範囲が変化し、その状態に対して行った浚渫に対する影響評価をしている。」との説明があった。
⇒ これに対し委員から、「大きく地形変動しているようだが、あまり分布的に変わってないということですね。」との意見があった。
⇒ 事業者より、「河口テラスにあたる区分1は調査において砂しかとれず、区分2、区分3は泥まじりの区間である。基本的に物理的にはどこにどういうものが堆積しやすいのかというのは吉野川河口の特徴として維持されている。ただし、バッファーになるようなところは動くものであるため、動きながら評価をしている。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「1月の結果について、人工海浜で多かったのはハマシギとダイゼンであった。漁業者の浚渫の影響は、1月の調査時点で干潟は接続していたため、その影響は考えられない。現地観察では1月の調査時は潮位が高く、干潟が休息場所として適していなかったため、人工海浜で休息した個体が多い結果となった。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「BD-1は河口テラスに続く尾根筋となり、調査を行っても砂しか取れない区間、BD-2は砂と泥のバッファーの区間、BD-3、4は常に泥が溜まる区間である。泥が溜まるのは砂に比べて時間がかかるため、単年の影響評価では分からないこともあると思うので、委員に説明、相談していきながら累積の影響評価といったことも次回の検討会で報告できたらと考えている。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「どこまで補足情報を集められるか、また、集めた情報との比較についてはピンキリになるので、この場でこのように対応しますとはすぐにお答えできないので、また、ご相談させていただければと思う。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「調査とは別にドローンによる工事風景の撮影を行っており、HPで工事の進捗状況として公表はしているが、検討会で提示していなかったので、今後の検討会でも活用させていただければと思う。養浜事業は徳島県に多大なご協力をいただいており、県との定期的な調整会議の中で何とか実ったものである。今後も、継続的に実施できるように密に調整していきたい。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「いただいた意見を元に資料作りを進めていきたいと思う。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「最終的には報告内容をまとめることを考えています。どういったまとめ方、ボリューム、構成といったことについては、次回以降の検討会でまたご相談させていただきたい。ずっとしてきた検討会なので、しっかりと残る取り組みをしていきたい。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「架設桁の撤去について詳細を検討している。大きな台船を持って来て海側からの撤去は大規模な浚渫が生じるので、それを避けるべく施工計画を検討しているところである。検討の結果については、次回の検討会で具体的に示すことができると考えている。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「現在も柱頭部の施工などで台船が入ってくるので、それに伴う浚渫は今までの延長線上でやっていく。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「基本的には別と考えている。会社は建設事業と保全の部門があるので、部門間で意見調整をしながら、将来の点検のしやすさを考慮した構造という工夫は考えています。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「今年度末頃にご提案できる状態を作って橋梁部会でご案内させていただきたい。」との説明があった。
2024年11月27日