令和4年10月24日(金曜) 13時30分~15時45分
あわぎんホール 4階 会議室2~4
※本項目について、以下の意見を踏まえて、今後も環境モニタリング調査(鳥類調査)を進めていくことで了承された。
※以下に、委員からあった主な意見等をまとめる。
⇒ 事業者より、一つ目の意見について「鳥類の飛翔高度のデータを整理しているので、橋の上・下どちらを通っているかわかるように整理する。」との説明があった。
⇒ 事業者より、二つ目の意見について「阿波しらさぎ大橋は、調査日あたり5回の調査の合計値、吉野川サンライズ大橋は、調査日あたり5回の調査で最も多く出現した回(最大値)であり、集計方法が異なっている。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「鳥類は行動範囲が広いため、調査日や調査のタイミング等により、確認できる個体数にばらつきがあり、平成28年も同様にエリア1、3、4では個体数が少ない状況となっている。エリア4に関しては、シギ・チドリ類が多く確認されることもあるエリアであったが、令和4年度に確認された個体数は少なかった。エリア2に関しては、基本的に個体数が多いエリアであり、このエリアには、継続的に個体数が確認されているため、吉野川河口全体ではシギ・チドリ類は継続的に出現していると考えられる。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「資料の表現・説明について修正する。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「夜間調査に関しては、ヘッドライトの照度の確認に加え、補足としてセンサーカメラで30分置きにねぐらの状況を撮影している。ただし、夜間については、カメラ撮影という性質上、うまく撮影できていないが、日没頃と日の出のタイミングで撮影されているため、夜間にもねぐらとして利用していると考えられる。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「数時間の調査を実施したが、走行した車両は10台に届かないほどであった。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「騒音や振動が鳥類に与える影響については、杭打施工時(建設騒音)の騒音・振動による鳥類の行動変化の調査を過去に実施しており、特に影響を与えていなかった。また、そのときに橋より近い堤防周辺を通過する走行車両の騒音・振動もあったはずだが、行動に変化は無かったため、橋梁を通過する走行車両の騒音・振動についても鳥類には影響を与えていないと考えられる。」との説明があった。
⇒ 事業者より、一つ目の指摘に対して、「阿波しらさぎ大橋の凡例に関しては、エリア3と4の凡例の色が、ご指摘の通り、図面と対応していないので修正させていただく。」二つ目の質問に対しては「吉野川サンライズ大橋に関しては、施工開始が令和2年2月~3月で、終了した時期は令和3年8月23日である。阿波しらさぎ大橋に関しては、具体的な建設状況は分からないが、住吉干潟と河口干潟の飛翔に着目すると、そこに影響を与える主塔間(P2及びP3間)建設の開始が平成21年11月から~3月になる。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「阿波しらさぎ大橋、吉野川サンライズ大橋のいずれも、エリア3はシギ・チドリ類の確認数が少ないエリアとなっている。エリア4の住吉干潟に関しては、エリア2と比較すると少ないが、水際がよく利用されるエリアであり、工事前・工事中と比較すると工事後調査では確認個体が少なくなっている。」との説明があった。
※本項目について、以下の意見を踏まえて、下部工の影響評価について了承された。
⇒ 事業者より、「ヒアリングといったものではないが、工事中から漁業関係者とは調整し、報告を続けてきた。橋梁完成後については、苦情等の報告はないが、今後もその状況については、適宜、確認していく。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「事業が異なるため、正確にはわからないが、実施していないと考えられる。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「事業完了後に、パンフレット等で公表を検討している状況である。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「底生生物の影響評価については、まとめとして今回報告させていただいたが、工事前後の出現状況に関しても、最終的な評価報告書の中でとりまとめるように調整していきたいと考えている。鳥類の出現エリアごとの評価に関しては、今回、阿波しらさぎ大橋との対比ということで提示した情報であるが、第10回・11回の検討会ではエリアごとの状況を報告したものの、その後はエリアで評価するのではなく吉野川河口全体の出現状況で評価した方が良いとの流れになった経緯がある。エリアごとの評価の必要性については、桑江委員に相談・確認し、より良い報告になる様に努める。」との説明があった。
⇒ 事業者より、「河口部の大規模な工事は前例が少ないため、この経験をNEXCO内で共有していくとともに、土木学会等の学会で公表していければと考えている。」との説明があった。
2024年11月27日